【木材図鑑】アメ色に輝くメイプルより甘い?メイプルシロップのテイスティング(商品紹介しますW)
あらかじめお断りしておきます(2回目)。
ヴァイオリンや音楽を扱うサイトなのに、なにゆえにメイプルシロップ?
そう、ヴァイオリンの裏板に使われるカエデ(メイプル)に引っ掛けてついつい思いついちゃったメイプルシロップとは何か?と調べていくうちに、メイプルシロップにドはまりした挙句、買いまくっては舐めまくった結果をご報告するものです。
ということで、当サイトの主旨とは「全く関係が無い」のです。
すいません。もっと言うとカテゴリーの「木材図鑑」ともリンクしません。まったく。
まことに申し訳ございません。
→【木材図鑑】木材のサンドイッチが紡ぐ魅力?メイプルとマホガニーの物語
→【木材図鑑】メイプルシロップより魅力的?吸い込まれそうな杢目を持つメイプル
→【木材図鑑】吸い込まれそうな杢目より魅力的?メイプルシロップのまとめ(商品紹介はしませんw)
いや、なんせ美味しいですから。
と言うことで、メイプルシロップのおさらいから(やる気満々)w。
『メープルシロップとは?』
メープルシロップ (maple syrup) は、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料。独特の風味があり、ホットケーキやワッフルにかけたり、菓子の原料として用いられる。
常温で固体状になるまで濃縮されたものはメープルシュガー (maple sugar) と呼ばれる。メープルシロップを加熱濃縮後、急冷しつつ撹拌しクリーム(バター)状にしたものはメープルバター (maple butter) と言う。
~Wikipedia~
サトウカエデとは英名シュガーメイプル(Sugar Maple)のこと。大別するとハードメイプル(Hard Maple)でありアメリカおよびカナダに広く分布する樹種でしたよね。そしてこのハードメイプルのヘンテコ変種からバーズアイメイプル(Bird’s eye Maple)が採れることがある、というのも前回説明しました。
詳しくはこちらを参照。
→【木材図鑑】メイプルシロップより魅力的?吸い込まれそうな杢目を持つメイプル
カナダNo.1 ゴールデン/デリケートテイスト エキストラライト(Extra Light)
最も採取の時期が早い樹液で作られるのがカナダNo.1に分類される「エキストラライト」です。淡い色調、やわらかくデリケートな風味が特徴で、口の中に甘さが残りません。主に料理やパン、お菓子にそのままかけて使われます。
カナダNo.1 アンバー/リッチテイスト ライト(Light)
エキストラライトの後に採取される樹液から作られるのが、カナダNo.1に分類される「ライト」です。色調は薄く、味わいはやわらかで繊細です。エキストラライトと同様、主に料理やパン、お菓子などにそのままかけて使われています。
カナダNo.1 アンバー/リッチテイスト ミディアム(Medium)
ライトより採取時期が遅いのがカナダNo.1に分類される「ミディアム」です。市場で一番多くみられるタイプで、美しい琥珀色で味わいがあります。エキストラライト、ライトよりメープル独特の風味が増し、様々な料理やパン、お菓子に適しています。
マーケットで売っているメープルシロップではこれがいちばん流通しています。
カナダNo.2 ダーク/ロバストテイスト アンバー(Amber)
ミディアムより更に時期が進むと、琥珀色とメープル独特の風味が濃くなり、カナダNo.2に分類される「アンバー」となります。メープルの独特の風味が増すので肉や魚料理に適しています。
カナダNo.2 ベリーダーク/ストロングテイスト ダーク(Dark)
採取時期の最後に採取された樹液からつくられるのが、カナダNo.2に分類される「ダーク」です。カナダでは主に食品加工用として使われています。また、ダーク以外のグレードの色調でも、若芽などの匂いのあるものはカナダNo.2に分類されます。
ま、個人的にはハチミツのえぐみも含めて好きなんすけどね。
『結局どれがウマいのか』
①「マツコの知らない世界」シリーズ
<アレガニ社>
TVではアンバー/リッチテイストのミディアム(Medium)が取り上げられていました。
↑これは至って普通のメープルシロップのイメージから外れることなき、ど真ん中グレード。
ちなみにアレガニ社ではNo.2 ダーク/ロバストテイスト アンバーの取り扱いもあります。
↑個人的にはこちらの方が濃い目でシロップ感が強くなります。
<エミコット社>
TVではNo.2アンバー/リッチテイストのミディアム(Medium)が取り上げられていましたが、AmazonではNo.1エキストラライトからのラインナップが楽しめます。
↑「すっきりとした味わい」と他のサイトでは評価されていますが、ぶっちゃけ濃厚なハチミツや黒蜜感を求めるワタクシの舌にはさっぱりし過ぎでパンチが無いというのが実態。
パンに付けて食べるにしても甘みはシッカリ有るものの、ガツンと来るものが少なめ、というところかと。
その場合、No.1ライトをトライしてみることをお勧めします。
↑比較しないと分からない部分も多々あるので、それぞれ並べても楽しい。
エキストラライトからすれば若干甘みは変わらないものの濃くなった感が増します。
パンに付けて食べるにしても、すっきり食べられるところかと思います。
本来はNo.1ミディアムがグレードとして存在しますが、これをすっ飛ばしてNo.2アンバーに突撃してみましょう。
↑やはりメープルシロップはこうでなくちゃ!と言える濃いめのテイスト、パンに付けてもしっかりシロップ感が主張してくるイメージで、多少のパンの味(の違い)には負けない強さを持っています。個人的にはコチラがちょうどいい、と感じるようです。
<クリアリーズ社>
TVではすっきりしたNo.1ライトが取り上げられていました。
現在クリアリーズは日本への輸入が止まってしまっているのか、Amazonでの取り扱いもなくなり、現在は楽天市場のKaldi扱い分のみ。しかもアンバー。
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No.1エキストラライトやライトであれば品質差を確認できたかもしれないですが、アンバーと言うこともあり若干の黒蜜感をもっています。
②パンチ力のダーク&ストロング
<シタデール社>
↑本来はパンなどに付けて食べる用途ではなく、肉料理の下味などに使用される風味の強いものだが、これが意外とパンに付けて食べるのでも充分うまいのです。
ガツンとシロップが主張する感じ、決して甘すぎず。
↑上記のように色々比較をしても良いのかもしれません。
意外とベリーダークのグレードはそこまで品種というか輸入されておらず、限定的です。
そんな時に、メープルシロップのグレード変更が!!
ケベック・メープル製品生産者協会
http://maplefromcanada.jp/about/4_index_detail.php
A.ゴールデン(デリケートテイスト)
採取の初期に採れる楓の樹液から生産されます。この希少なメープルシロップは、透明感のある綺麗な黄金色を呈し、軽やかな甘さと繊細なメープルの香りがお口に広がる上品な味わいが特徴です。主に料理やパン、お菓子などによく使われます。
B.アンバー(リッチテイスト)
一番バランスが取れ、味わいがあるため、世界で最も愛用されているグレードです。直接パンケーキ、アイスクリーム、ヨーグルトなどにかけたり、また調味料として使用しても香ばしいメープルフレーバーをご堪能頂けます。
C.ダーク(ロバストテイスト)
アンバーより後に採取され、より深い琥珀の色合いとメープルシロップ独特の風味が増します。
D.ベリーダーク(ストロングテイスト)
収穫期終盤に採れる楓の樹液から作られるのが、ベリーダーク(ストロングテイスト)です。メープルの風味が更に増し、肉や魚料理に適しています。
まぁ、いずれにせよ自分の好みはガツンとパンチのあるベリーダークになっちゃうんでしょうね。結局、濃厚なハチミツや黒蜜の代替としてのメープルシロップなので。
ということでまた次回。