【小さいけれど魔法の箱】よさげなポータブルヘッドフォンアンプを探してみる

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ここまでいろんなオーディオ機器の基礎を整理してきましたが、なんだかんだ言ってこの世界、お金がいくらあっても足りません。
ってくらいに一つ一つのマシンにそれなりのこだわりがあって、千差万別。聴く音楽によってもまちまちです。
クラシックひとつとっても、バロックなのがロマン派なのか、弦楽なのかオケなのかオペラなのか。
全てのひとを満足させるものなんて無い、というのが当座の結論w。

→【基礎知識のまとめ】オーディオ機器を買うにあたってハイレゾのイロハ
→【iTunesってハイレゾ対応していたのね】手持ちのシステムでハイレゾ音源を楽しむ

PCや音楽プレーヤーからの出力にポータブルヘッドフォンアンプをかませることで音を良くしようということを前回取り上げてみました。

要は以下がポイントなんですよね。
・PCや音楽プレーヤーのヘッドフォンアンプの音質はイマイチなものが多い
・ポータブルヘッドフォンアンプ(以下、ポタアン)でデジタル信号をアナログに変換する際に味付けと力強さを加えることが出来る
・音楽データが高品質であればあるほど、奥行きがしっかりとした音作りが可能になる

じゃあどんなポータブルヘッドフォンアンプが買いなのか?

SHURE ヘッドホンアンプ SHA900 ポータブル ハイレゾ対応 SHA900J-P

これはポータブルだけれど価格がポータブルではないですw。
DACアンプとしての機能だけでなく、4-bandパラメトリックイコライザーでいくつかのパターンでオリジナルの音源に加えて、好みに合わせてカスタマイズした音楽もリスニングが可能。イコライジングが調整できるっていうのがステキですよね。そしてなかなか皆様方が持っていないSHURE(シュアー)ってのがまたいいんですよ。

 

ソニー SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-3

SONYのフラッグシップ機であり、ポータブルを謳うにはポータブル感が薄い(デカい)。
「DSEE HX」というシステムがあり、手持ちの音源をハイレゾ相当まで高解像度化し、楽器やボーカルの生々しさなど細部まで表現することで演奏しているその場にいるような空気感を体感できる、という機能がありこれがウリのひとつ。

 

CHORD 「Mojo」 D/A コンバーター内蔵 ポータブルヘッドホンアンプ MOJO-BLK

最近見かける「Mojo」。

“「イギリスの庭園」とも呼ばれるケント州メードストンに本拠を置くChord Electronics社は1989年にジョン・フランクスにより設立されました。高精度で複雑な技術を求められる航空電子工学をルーツに持つフランクスは、真の問題解決は現象への対処療法ではなく根本へのアプローチによってのみ可能であるという信念のもと、独自のスイッチング電源開発に取り組み、マニアの間に根強かったスイッチング電源へのアレルギーを払拭する「Chord SMPS」を完成させました。この電源思想は、“CHORDサウンド”と特筆されるダイナミックかつ緻密な音色の源となっており、CHORD製品がオーディオファイルのみならず、プロフェッショナルの現場からも高い支持をいただいている理由でもあります。
さらに、CHORDが擁するもう一人の異才、ロバート・ワッツによる独自アルゴリズムの開発、投入で、CHORDが繰り出すディジタルオーディオ機器は世界を牽引する存在となっています。“(同社HPより)

・・・これだけ見てもさっぱり分かりませんが、性能は抜群で、mp3形式の320kbps圧縮音源でも、弦は豊かに鳴るし、金管や木管は柔らかい音が響く、というところで音質はそこらへんのアンプを凌駕してしまいます。

唯一惜しむらくは、ポータブルなのにバッテリーの持ちが甘く、すぐ熱くなり、おまけに充電が遅いこと。やはり何かを犠牲にして、音質を追求しているのね、、、なんて思っちゃうわけです。

 

JVCケンウッド SU-AX7 ポータブルヘッドホンアンプ ハイレゾ音源対応


失われた音域を復元し、原音に近づけるNew「K2テクノロジー」搭載している、と言うのがウリ。スタジオで収録されたアナログ音源をデジタル音源に変換・圧縮する際、どうしても失われてしまう音楽情報を再生成し、原音に極めて忠実な高音質で再生することを試みる、という「そんな事出来んの?」と思いますが、実際に聞いてみた感想がどれも絶賛の嵐。
それゆえこのポタアン業界では「SU-AX7」がひとつのベースになっているくらい。
非ハイレゾ音源をハイレゾ化。ハイレゾ音源も、より高音質化。と言う流れです。
どんな音源もマスター音源のクオリティに近づけて、さらにハイレゾ音源に対しても同様の処理を行い、より高音質化して、原音が持つニュアンスや空気感を繊細に表現する、ってこういう事なのね、と思うのです。

 

ソニー SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-2A


先ほどご紹介したフラッグシップ機PHA-3Aがちょっぴり価格的にしびれるなぁ、ということで素直な価格帯まで落としたバージョン。相変わらずの大きさですが。
音は素直な作り込みになっています。

というところで、結局ポータブルとして持ち歩くと重くなっちゃって据え置きのアンプとの勝負になっちゃうという、このダメ人間にとっては、据え置きアンプとの勝負にも負けないMojoがステキだなぁ、思う今日この頃です。

▼Mojoの入力系統
・USB(micro-B)
・同軸デジタル(3.5mm)
・光デジタル(角形)

▼Mojoと接続できるもの
・パソコン(Win/Mac)
・iPhone/iPod/iPad
・Androidデバイス
・SONY Walkman
・光/同軸出力可能なDAPなど

これだけあれば、まぁ充分じゃない?って。

でも、そうなるとなると、気になるマシンがあるんですよねぇ・・・・。

ということでまた次回。

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