『ヴァイオリンソナタ 第3番 ヘ長調 HWV.370』by Georg Friedrich Händel
バッハと同い年でありながらぶっちぎりの人気度を誇ったヘンデル。
ぶっちぎりと言っても当時のランキングでは2位。1位はテレマンでしたが。
“当時の新聞紙上での音楽家人気投票では1位テレマン、2位ヘンデル、3位グラウプナー、以降順位がよくわからないがシュテルツェル、ハイニヒェン、ファッシュ、7位にバッハだった、という記録が存在するらしい。J.Sバッハはヘンデルに2度面会を求めるものの、何某かの理由で面会は実現せず、同時代の大作曲家(バッハは当時格下であったが)は生涯一度も接点を持つことはなかった模様。”
→『ヴァイオリンソナタ 第2番ト短調 HWV.368』by Georg Friedrich Händel
まぁ、確かに若干重めの正統派音楽を書き続けていたバッハ。かたや自分の仕えていたハノーファー選帝侯がイギリス国王(ジョージ1世)になっちゃったせいでイギリスに帰化、イタリアオペラやカンタータ、オラトリオ(メサイアが有名)など聴衆の喜ぶ劇場用の音楽を作っていたヘンデル。
さて、このヴァイオリンソナタがいつの作品か、というのは諸説あり、そもそもこれから弾こうとしているこの第3番はそもそもヘンデルの作品ではないという爆弾情報もある訳ですが、楽譜が発行されたのは1730年、ヘンデルがイギリスに帰化した1727年から数えて3年後のことでした。ただしその1730年に発行されたバージョンにはこの第3番は含まれず、その2年後に改訂版として発行されたバージョンに含まれています。
①ヨゼフ・スーク(Josef Suk)
②アルテュール・グリュミオー(Arthur Grumiaux)
③ヘンリク・シェリング(Henryk Szeryng)
やはり好きなのはスークの端正な演奏。
収録されている譜面とスークが演奏している譜面は若干異なるので、スラー、トリル、スピカート等の細かい表現が異なっているのは致し方ないですが、それよりも、音楽がどこへ向かってどうあるべきか、を指し示すという意味では、これ以上の演奏は無いのではないか、と思うのであります。
ま、そんな感じでまた次回。
[…] →『ヴァイオリンソナタ 第2番ト短調 HWV.368』by Georg Friedrich Händel →『ヴァイオリンソナタ 第3番 ヘ長調 HWV.370』by Georg Friedrich Händel […]
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