まずはこのサイバーなシルエットから。
ま、平たく言うとエレクトリックヴァイオリンなんですがw。
なんせネーミングからしてぶっこんで来たな、というのとエレクトリックヴァイオリンとしてはとても素敵なデザインだな、と思うのです。
大体こんな感じじゃないですか。エレクトリックヴァイオリンって。
これはYAMAHAモデル。
あとはこんな感じ。
それなりに攻めているデザインではありますが。
この3D Varius、ギズモードとかでは2015年あたりに記事に取りあげられています。
その当時は『3Dプリンターで作るヴァイオリン!!』的な扱いでしたね。
その際は価格等はこれから公表されるとしていましたが、その後しばらく価格は発表されず(現在はHPでオーダー販売されています)。いずれにせよ3D Printerによるヴァイオリンの製作に当たり、音響の再現性と耐久性において特に優れるステレオリソグラフィー( SLA )方式を採用。弦やペグなどの音響パーツ以外は全て SLA 方式の3D Printerで出力している。大雑把な工程はYou tubeにも公開されていますがプリントアウト後、面取り、洗浄、やすりがけ、UV 照射による強度確保、最終組立を経て完成です。
①デザイン
②面取り
③アッセンブル(組み立て)
この「3D Varius」デザインから製作、ついでに演奏までフランスのヴァイオリニスト Laurent Bernadacがクラウドファンディングなど投資を募りながら構想・デザインに3年もの月日をかけて完成させています。
プロモーション映像の中で彼は「昔ながらのヴァイオリンの姿を取りながら、さらに美しくシンプルで、軽量かつ透明なユニークなデザインを目指した」と述べています。
そんなStradivariusに構想を得て制作した3D VariusとStradivariusの対決映像が以下。
現在は4弦ヴァイオリンと5弦ヴァイオリンをそれぞれHPで販売しており、4弦が6,999ユーロ(90万円強)、5弦が7,499ユーロ(100万円弱)となっています。
通常のエレクトリックヴァイオリンからすれば約10倍~5倍の価格ですが、通常のヴァイオリンと比べれば、まぁ普通というレベル。ここら辺の金銭感覚がホント楽器って怖いw。
Laurent Bernadacの腕前に拠るところもありますが、この3D variusはディストーションやオーヴァードライブとの相性も良さそう。2017年のNAMMショウでの試奏シーンもロックぽくってアリなんじゃないか?と思わせる。
この辺り、前回取り上げたループ演奏とかのストリートに向いていると思う今日この頃。
もちろんステージでも映えると思います。いわゆるクリスタルピアノとかクリスタルドラム的な照明映えがしますものね。
てなことで、また次回。