腰痛がイタイ!!とアホみたいに悶絶する前に・・・。試してみた腰にやさしい対策(保存版)。

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「コシが痛い・・・」

秋も早々と過ぎ去り、なんとなく季節は冬の入口か?というくらいに朝起きるのがしんどくなってきましたね。

すでにめっちゃ寒いですよ。
ちょっと前まで暑かったのに。。。
こうなると外に出て遊ぶ代わりに楽器でも練習するかー、ってなる機会も多くなります。
またオケ弾きのみならず、ソロの練習でも自宅では座って楽器練習される方も多いと聞きます。やはり正しいフォームで良い音で弾こうと思うと立って弾く方が良いのですが、なんせ疲れるというか腰に来るというか。。。
ところが座って弾いていても、やはり来るものは来てしまうものなのです。。。
コレって何ででしょうね?という疑問に対しては「姿勢が良くないから」のひとことで解決は可能なのですが、じゃあ実際解決するのかというと、そうはならない。

長年の蓄積、慣れ親しんだ姿勢、集中力の高まる力の入れ方、人それぞれのフォームが有るから、なんですね。それであるがゆえに、本番中はともかく、自宅にいるときくらいはバッチリ腰痛対策こなしておきたいと思うワケです。
それを色々試してみて効果のあったものだけまとめてみた「腰にやさしい対策(保存版)」です。

①なにゆえに腰が痛くなるのか?

ひとつには同じ姿勢で、かつ左右違った動きをするヴァイオリンという楽器の特徴があります。
脊椎側弯症という背骨が曲がる症状がこれの行きつく先ですが、

背中を後ろから見た時に、背骨が左右に曲がっている
肩の高さや腰の高さが左右で違う

こうなっちゃうわけですね。
写真で見ると結構エグイ。のでネットにあった描画にて。

脊椎側弯症になると、通常は真っ直ぐなはずの背骨(脊椎)が横に曲がってしまい、裸になって背中を後ろから見たときに背骨が「S字状」または「逆S字状」に曲がっているのがわかるわけですな。それによって体がゆがみ、前屈した時などに左右の肩や背中の高さが明らかに違うのが見て分かるようになっちゃう。。。
脊椎側弯症、とくに機能性側弯症ってのが楽器弾きには多いと言われています。
つまりは姿勢の悪い人、日常的に片方の肩に大きな負荷をかけている人(カメラマンなどもコレ)、椎間板ヘルニアなど脊椎の病気や障害を持っている人(または経験のある人)が当てはまります。

従って、立って演奏する時、座って演奏する時、それぞれに対策が必要になってきます。
本番の場合、ステージ衣装の関係でどうしようもない、ってのもあるので本番以外の対策と思ってもらってよいかと思います。

ちなみに根本的には立ち方、座り方が左右に偏るとか、前後に偏るから歪んでくるのであり、長期的にはココを直さないとこの痛みとは一生お付き合いをしなくてはならない、ということは念頭に置いておきながらも、まずは対処していかないとね、という視点で書いています。

②コルセットは効くのか?

ぱっと思いつく対策品第1位は「コルセット」ですね。
スポーツ選手なんかも使用しているし、色々なものが有るので色々試してみるのが良いのですが、えてしてローテーションせずに何度も使用するので、ちょいちょい酸っぱい匂いになりがちなのは要注意、なのでありますw。
従って2~3個用意して使い回していくのが基本的には「吉」と思いまっせ。。。

 

「ノーブルサポートギア バックレスキューベルトチタン」

結構がっちりサポート。背中にパッドが入っており支えてくれる感じが安心感バッチリ。
そのかわり若干保湿性が良いとの口コミがあるように、おなか周りがムレちゃうのは自分がポニョだからなのか。。。
まぁまぁごっついので立って弾く用と思っています。もちろん座っても弾けますし背中が楽ちんです。

 

「ザムスト(ZAMST) 腰 サポーター ZW-7」

ムレムレだけは勘弁、という方向け。ゴルフやスキープレーヤーにも快適に使ってもらいつつもホールド力をある程度維持したい、という思いのもとにデザインされたコルセットです。ノーブルサポートギア同様バックパネルが入っているので安心感があります。
まぁ、これもごっついので立って弾く用かな、とは思います。どちらも本番で前中プロ及び交響曲サイズを1曲こなすと下着のシャツは結構湿っぽくなっていますw。

 

「MIZUNO サポーター 腰部骨盤ベルト ワイドタイプ」

上の二つと異なり、比較的細いベルトで骨盤を締め上げるようなイメージのコルセットです。ムレムレしないって言ってもやはり限界有りますが、これは比較的楽ちんでベルト感覚です。
どっちかっていうと上のふたつはメタボリスト用、これはスリムな方用なのかも?って思います。
さっきも書きましたが、こう締め上げる感じ、なのです。もちろんメタボリストも使えます。

 

 ③コルセットも付け焼刃だなぁ、という方に飲み薬はどうなのか?

基本的には骨と骨の間の軟骨がすり減って痛みを感じるのではないか?というのが腰痛の一般的なイメージであり、その軟骨部分を少しでも回復させるように、と言うことでこの10~20年くらいで急激に市場開拓したのが「コンドロイチン」「グルコサミン」ですな。

役割は全く異なるこの二つの成分が腰痛だったり膝の痛みだったり、といった高齢化社会にウケて絶賛売り上げを伸ばしている、というのが実情。
効果はそこそこ期待されている通りですが、あくまで「医薬品」(薬剤師が処方する第1類、薬剤師や登録販売者が対応する第2類~第3類医薬品)ではなく「サプリメント」というのがミソ。
ヨーロッパやアメリカなど海外では医薬品として関節痛の治療に使用されることもあるのだけれど、日本では例えばグルコサミンが治療薬として用いられることはまず無いし、基本的には健康食品やサプリメントに配合されることがほとんど。最近では「機能性表示食品」として認められたものは幾つかあるワケです。
つまり、改善効果が認められているサプリや事例は確実にあるけれど、医薬品ではないので治療であったり完治は望めない、ってやつですね。

なのでアレコレと試すわけにもいかないよね、って中ではこの辺りかと。
まずは機能性表示食品を取得しているこれ。

「サントリー グルコサミンアクティブ」

そんなに高いわけではないし、まぁ、サントリーだから、というのもあるw。

ぶっちゃけ自分では買わずに親に買ってもらい飲み続けていましたwww。

あとは、栄養補助食品を取得しているこれ。

「大正グルコサミン」

これも大正薬品だから、てだけなんだが、飲み続けないと調子が出てこないし、まずもって浮気したくなるくらい種類がアレコレ多いんだものw。

Anyway、いずれにしても飲み続けないと駄目ですし、飲み続けても気持ち楽ちんになってきたかな?という効用と思ってください。

 

④クスリ漬けもイヤだしイスにこだわったらどうなのよ?の巻

ココはプロオケ(というよりコンサートホールやオペラハウス)の椅子に注目してみたらどうなんだろう?という視点で攻めてみましょう。
まずはベルリンフィル他欧州系のホールに採用されているコチラ。

「WILDE+SPIETH」
ココのホームページ、シンプルかつめっちゃカッコいい。
ベルリンフィルには1963年からのパートナーシップなんだそう。
この椅子にはまだ日本のホールで座ったことは無いかもしれない。。。

http://wilde-spieth.com/#
最高級グレードは背もたれの位置を調整することが出来る優れモノですな。

 

そしてアメリカンなボディを支える快適極まりないイスがこちら。

「Wenger」

https://www.wengercorp.com/music-education.php
曰く、6年間にわたって著名オーケストラの協力を得て研究開発をした「究極」とも呼びたい演奏者用椅子であり、連続演奏は約8時間、ニューヨーク・ フィルハーモニー、クリーブランド管弦楽団、シカゴ交響楽団も採用されているシンフォニーチェア。
幅が狭く、盛り上がった背もたれを採用しているので胸筋が広がり、よりよい呼吸で演奏することができるので、演奏の理想形である立っての演奏に近い姿勢を維持できるうえに、安定した自然な姿勢が保たれるので、腰への負担も軽減されるイスなのですな。

このイスは自分は使用実績あり。めっちゃ最高です。

見事にピンって背筋が伸びる見事な設計になっています。

 

⑤結局は座椅子的発想が究極なのか?

でもシンフォニーチェアはどちらもウン万円を軽く超えるイスであり、そう簡単に手は出せません。
ここで自宅のイスをシンフォニーチェアに変えることのできる逸品を発見して現在使用中でございます。それがコチラ。

「BackJoy(バックジョイ)」

個人的なイチ押しはこれ。
約1年使い続けているけれど、これを使用してからというものの腰痛は(もちろん多少あるけれど)「いてぇなぁ・・・」というものは全く無くなっているし、この効果は大きいと見ている。
何が良いかというと、骨盤を正しい傾きにサポートするというのが一つある。これはカップ型のお椀の中にオシリが包まれる感じになるので、背筋が正しい傾きを記憶することで、いい姿勢と悪い姿勢を体で覚えるのをサポートするし、内臓を圧迫しないので、呼吸がしやすく、肺の可動域が広がる、という効果が有るのです。これがヴァイオリン奏者にとってはうれしい効果なワケ。これによって背骨は理想的なS字のカーブを描き、見た目も美しく、反り腰を予防。運動能力やパフォーマンスもアップする、という仕組み。
あと個人的には坐骨にかかる体重圧力を分散するので、オシリが痛くないというのは何にもかえがたいメリットなのですよ。

あとは背筋サポート系で行くとコチラ。

「MTG(エムティージー) 骨盤サポートチェア Style Athlete(スタイルアスリート)」

こちらはより背筋をピンとサポートするためのサポートチェア。
座面は体重が分散されるようにデザインされており、サイバーなデザインと相まって、ビジュアル的にはこっちに触手が伸びてしまうように出来ている。

⑥まとめ

結局大事なことは正しい姿勢で弾くことであり、そして正しい姿勢で弾き続けるためのサポート器具は、予算の範囲内であればどんどん投資すべきと考える。結局、カラダが資本であるし、不調をきたして練習をしなくなる時間がこの競争社会では本当にもったいない、と思うから、である。

だって、コシ痛いんじゃシゴトにも行けないし、遊びにも行けないし、アウチィっって感じじゃないですか。そりゃあ困ったなぁ、と。

そんな感じでまた次回。

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