【新しいヴァイオリン教本】第5巻 ~ いきなりヴィオッティとローデに挫折を味わう ~
新しいヴァイオリン教本の第4巻を無事に終え、第5巻を購入するように先生から指示を受けてワクワク、ドキドキしながら楽器店や通販で購入して、ぱらぱらと譜面を見て「第4巻のヴィエニアフスキに比べれば何とかなるかなー」なんて思っていると、結構地味に難しい第5巻のはじまりはじまり~。
【新しいヴァイオリン教本】第5巻の詳細、収録曲は以下。
編著:兎束龍夫、篠崎弘嗣、鷲見三郎 編
出版:音楽之友社
価格:1,944円
【曲目】
1 コンチェルト No.23 第1楽章 【ヴァイオリン】
作曲:ヴィオッティ
2 コンチェルト No.8 第1楽章 Op.13 【ヴァイオリン】
作曲:ローデ
3 ソナタ(二重奏) 【ヴァイオリン(重奏)】
作曲:ヘンデル
4 コンチェルト ト長調 【ヴァイオリン】
作曲:ヴィヴァルディ
5 コンチェルト No.7 第2楽章 Op.76 【ヴァイオリン】
作曲:ベリオ
6 ラ・フォリア 【ヴァイオリン】
作曲:コレッリ
7 カデンツァ 【ヴァイオリン】
作曲:レオナルド
8 ジプシー・ダンス 【ヴァイオリン】
作曲:ヴィール
9 瞑想曲 Op.42 【ヴァイオリン】
作曲:チャイコフスキー
10 ソナタ No.6 【ヴァイオリン・チェロ】
作曲:ヘンデル
新しいヴァイオリン教本第5巻のテーマは『高度の位置移動練習、3度の練習、6度の練習、オクターブの練習など。教材曲はラ・フォリア、二重奏ソナタ、ほか。』とはなっているが、この教本で自分が「これどうしたらいいんだろ?」と途方とまでは言わないけれども悩んだのが「歌い回しの処理方法」。
バロックの歌い回し、って極めてシンプルで、たとえカンタービレだったとしても、ある一定のリズム感、拍感で淡々と音楽を引き延ばすことなく処理するのが一般。ところが例えばヴィオッティやローデ、あるいはベリオなんかもそうだけれど、バロックのあとの時代のヴァイオリン主体のコンチェルトになると、装飾音符(トリルならまだしもプラルトリラー、モルデントやターンなど)を駆使した「歌い」が大事になって来るものの、いち、にぃ、さん、しぃ・・・という拍割りでどう考えても処理できないような歌いっぷり(どこかの拍をゴムのように伸ばして歌わないと難しい)が求められる。
とかなんとか。
言葉で表現するより、音源聞いて慣れるしかないのだけれど、ヴァイオリン教本第5巻こそ音源のある曲と無い曲の落差が激しいw。ラ・フォリアなんてあらゆるバージョンで音源を探すことが出来るのに対して、ヴィオッティやローデ、ベリオを探し求めるのは至難の業ときている。この歌い回しを音源なしでもちろん弾くことは出来るのだが、初見では想像がつかない、という初学者も多いんじゃないの?と思える今日この頃。
ココは全力で探索してみましょう。
ってな感じでまた次回。