『アンダンテ・レリジオーソ Op.70』 by Francis Thomé
Danclaを終えて一息つくにはあまりにもステキな曲である。
いままでの、言ってしまえばエチュード、練習曲ちっくな曲調、曲想から毛が生えた程度の曲ばかりを弾いてきた中で、突如として現れたオトナの曲調、本格的な響き。
なぜこの曲が、もっと遥かに有名にならないのか不思議で仕方がない。
それくらいにステキな神曲、なのですよ・・・。
これはおそらくチェロで奏でられたAndante Religioso。この曲ってこんなにステキなんだな、って思えるゆったりしたテンポ。ヴァイオリンではないけれどもこう弾きたい、と思えるステキな演奏。歌いこみ方などが参考になる。
フランシス・トーメ(Francis Thomé、1850~1909)はフランスのピアニスト、作曲家。
インド洋のモーリシャス島に生まれ、幼少の頃にパリに移り住んだ。ピアノ小品の作曲家として知られており、代表作は<飾らぬ告白>や<妖精>である。サロン用小品の作曲家として有名になると同時にピアニスト、教師としても活した。19世紀の終盤には詩への伴奏作曲家として有名になったが、バレーやパントマイム、オペレッタなど、あらゆるジャンルで名を馳せた。
この『新しいヴァイオリン教本第4巻』でついに神曲に出会うとすれば、ひとつはこの『Andante Religioso Op.70』ではないかと個人的に思う。
これまでに素晴らしい曲が、ヴァイオリン小品集に取りあげられることもなく埋もれているってホント勿体ない。雨降る昼下がりに似合うステキな小品としてセンス良く弾きこなしたい、そんな曲ですね。
と言うことで、また次回。
(2018年1月14日追記)
[…] この『新しいヴァイオリン教本第4巻』は余りにもステキすぎる曲が2曲ある、というだけでシアワセ感じてしまうのだが、静の”Andante Religioso”とするなら動の”Concert by Accolay ”として世に広めてもバチは当たらないと言えるのではないか?と素直に思う。 […]
[…] この『新しいヴァイオリン教本第4巻』は余りにもステキすぎる曲が2曲ある、というだけでシアワセ感じてしまうのだが、静の”Andante Religioso”とするなら動の”Concert by Accolay ”として世に広めてもバチは当たらないと言えるのではないか?と素直に思う。 […]
[…] この『新しいヴァイオリン教本第4巻』は余りにもステキすぎる曲が2曲ある、というだけでシアワセ感じてしまうのだが、静の”Andante Religioso”とするなら動の”Concert by Accolay ”として世に広めてもバチは当たらないと言えるのではないか?と素直に思う。 […]