ツェニック・ヤコブ・ヴァルバ(Cenek J. Vrba、1947年4月11日 – 、チェコスロバキアのブルーノ生まれ)のヴァイオリニスト。カナダのカルガリーフィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを1975年から2011年の定年退職まで務めた。
チェコの良き伝統を継承しているとされ、日本では読響のゲストコンサートマスターとして度々来日している。線はけっして太くないけれども、流麗そのもので美しい。読響の定演でR・シュトラウスの「英雄の生涯」のソロをヴァルバさんが担当したときなど、中プロでVn協(ソリスト:ピエール・アモワイヤル)があったにもかかわらず、ソリストなどほったらかしにして絶賛されまくっていた。
「いいひと」が音の中にむちゃくちゃ詰まっている様な、聴いていてほんわかな気分にさせてくれるヴァイオリニストはそうそういるまい。
残念ながらディスクはなく、また録音されたものも公式には存在しない。さらにはすでに引退されており、You Tube等検索は掛けているが、演奏シーンが出てこないのが悔やまれるところである。また聴きたいなぁ。
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