マキシム・アレクサンドロヴィチ・ヴェンゲーロフ(Maxim Aleksandrovich Vengerov、1974年8月20日 – )は、シベリアのノヴォシビルスク出身のロシアのヴァイオリニスト、指揮者。ユダヤ系で、イスラエル在住。
10歳でヴィエニャフスキ国際コンクール・ジュニア部門優勝。1990年にはカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝の栄冠に輝いた。
華麗な技巧と豊かな表現性のヴァイオリン演奏は人気を博したが、2007年には右肩を故障、2008年から演奏活動の休止を宣言し、以降は指導者、指揮者としての活動に専念した。2011年から演奏活動を再開している。
若手最高のヴァイオリニストの一人と評されているが、未だライブで聴いたことのない演奏家。CDではガリガリとカターイ音を出しているが、評価の厳しい海外メディアでも絶賛されているとおり、演奏自体は完璧。シンドラーのリストのテーマだとか、ラフマニノフのヴォカリーズなどの小品でヴェンゲーロフを見直した、というか素直に好きなった。こういった作品を小粋に弾く事の出来るセンスのよさ。いいねぇ。
同じザハール・ブロンという教師につきながら兄弟子のワディム・レーピンとは、これまた全く違った魅力満載で、次にどんなCDを出すか楽しみなヴァイオリニストである。
肩の故障から復帰した後は、比較的テクニカルなヴァイオリンというよりも音楽性を問われるような曲目を中心に取り上げており、いくぶんゆったりとした音楽へと変遷している。
(使用楽器)
1727年製 ストラディヴァリウス「クロイツェル」
[…] マキシム・ヴェンゲーロフ […]