KASHIMOTO, Daishin / 樫本大進 ~ 世界的ソリストから世界的コンサートマスターへ

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樫本 大進(かしもと だいしん、1979年3月27日 – )は、日本のヴァイオリニスト。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 第1コンサートマスター。ドイツ在住。
ザハール・ブロンに師事、1994年ケルン国際ヴァイオリン・コンクールで第1位、1996年、フリッツ・クライスラー国際コンクールで第1位、ロン=ティボー国際コンクールでは、史上最年少で第1位を獲得するなど数多くのコンクールで賞を取得した。

日本人ヴァイオリニストの中でも抜群の安定感を誇るといってもいいだろう。
音色的にはアンネ=ゾフィー・ムターによく似た、目の詰まった、丸いトーンのように俺は思う(サントリーホールの舞台裏で弾いている音からの判断だけど)。
最近の彼の演奏を聴いていないので今を論じることは出来ないが、ザハール・ブロンについている時の音楽は、きわめてオーソドックスな演奏だったように思う。
よってバイトとしてサントリーホールの裏方から聴いていたブラームスのコンチェルトなどは、テクニックをひけらかすことなく、素直で忠実な演奏だった。

2度目に彼の音楽を目の当たりにしたのは、ベルリンフィルのコンサートマスターとして。
2010年に第1コンサートマスターに就任した後、前任の安永徹氏の如き統率力は無いにしても一心不乱に全力で引くスタイルが、これはこれで惹きつけるものが有れば桶はまとまっていくのかな、と思い安心した記憶がある。

(使用楽器)
1674年製アンドレア・グヮルネリ。

(追記)
その後、幾多の場面で彼の音楽を耳にすることも多くなり、TVにも取り上げられることに。

→【やっちまった!!】「プロフェッショナル/仕事の流儀」にて痛恨の一撃。

2017年12月4日(月) 午後10時25分(50分)にて『プロフェッショナル 仕事の流儀「バイオリニスト・樫本大進」』が放送された一コマより。

そういえば、ベルリンフィルのコンマス欄を久々に見てみましたが、アンドレアス・ブシャーツ(Andreas Buschatz)が消えてました。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の1st Concertmasterに就任とのこと。
https://theviolinchannel.com/gewandhausorchester-leipzig-new-1st-concertmaster/
従って1st Concertmasterの3人体制(Daniel Stabrawa、樫本大進、Noah Bendix-Balgley)が暫く継続のようですね。
ダニエル・スタブラーヴァ(Daniel Stabrawa)は1955年生まれだから63歳。及び1986年から32年間コンマスって、もうほんと主よね。
ベルリンフィルの顔と言われた1世代前の3人衆、ミシェル・シュヴァルベ(Michel Schwalbé)が28年間(1957~1985)、レオン・シュピーラー(Leon Spieler)が30年間(1963~1993)、トーマス・ブランディス(Prof.Thomas Brandis)が21年間(1962~1983)であることを考えると、もう十分に長い。第1コンサートマスターでなければライナー・ゾンネ(Rainer Sonne)がコンサートマスターとして1976年から2010年まで34年間いたのは有りますが。
一線級のソリストでもある樫本大進がベルリンフィルの顔と言われるまでに居続けてくれるのか分かりませんが、そうなって欲しいなぁと思う次第。
(2018年1月3日追記)

 

KASHIMOTO, Daishin / 樫本大進 ~ 世界的ソリストから世界的コンサートマスターへ” への1件のコメント

  1. […] 世界最高峰のオーケストラ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団。このクラシック界のスター軍団のトップに立つ日本人がいる。楽団を束ねる「コンサートマスター」を8年間にわたって務める樫本大進だ。番組では、撮影がほぼ許されない舞台裏を独占取材。“猛獣”とも称される個性派集団を樫本はいかに束ね、極上のハーモニーを作り出すのか。オーケストラの裏舞台で巻き起こる“知られざる闘い”に密着。 […]

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