ダニエル・ゲーデ (Daniel Gaede, 1966年– ) は、ドイツのヴァイオリニスト。
1994年から2000年までウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めたダニエル・ゲーデは、現在ニュルンベルク音楽大学ヴァイオリン科主任教授であり、ソリストあるいは室内楽グループのリーダーとして活動を続けている。
1998年7月に東京オペラシティで行われたPMF「ウィーンフィルの仲間たち」で、猛烈に自分の中で衝撃的なデビューを果たす。彼は1994年から2001年までウィーンフィルの第４コンサートマスターを務めていて、いわゆるウィーンスタイルの教育を受けていないヴァイオリニストとしての初めてのコンマス就任だったらしく少し話題になったらしい。確かに、1992年にザルツブルグで事故死した故ゲルハルト・ヘッツェルやライナー・キュッヒル（元・第１コンサートマスター）などはオケの音色からは想像もできないほど結構ガリガリ硬めに弾くのだが、彼のスタイルはそういった岩石系とは正反対で、オペラシティの一番奥の席まで届く伸びのある太く柔らかい音色で、猛烈に安定して巧い、という印象であった。
「子供と一緒にいる時間が減るから」という理由でウィーンフィルを退団。
その後はマイナーレーベルではあるけれどちょくちょくレコーディングはしているみたい。
正統派ではないけれど、2017年11月7日には「和のメロディがめっちゃJazzyでお洒落だった件」として和のメロディをJazzyにアレンジした録音を紹介。
(現在Amazonでは入荷しておらずiTunesでしか聴けないみたいですが）
①『Landscapes of Japan』
これが中々の名演だったりするのですよ。
これにクールかつJazzyな響きのコード進行を与えて、メランコリックな曲想を変えることなく、とことん美しく奏でるのです。
今回はこちらの解説ではないので割愛しますが、下記ページで珍しく褒めちぎっております。今更ながら、クロスオーバーものを超えた「作品」として成立したものは、やっぱり美しさが際立つよなぁ、って思います。
②『Hommage a Kreisler』
曲目は以下（Amazonのサイトには表示がないみたい）。
1.Alter Refrain
2.Aucassin and Nicolette (canzonetta medievale)
3.Cavatina
4.Episode
5.Hindu-Lied (after Rimsky-Korsakow)
6.Humoreske (after Dvořák)
7.Marche miniature viennoise
8.Melodie (after Gluck)
9.Mitternachtsglocken
10.Polichinelle, serenade
11.Recitative & Scherzo Caprice, Op. 6
12.Rondino
13.Scherzo A minor
14.Sérénade Espagnole (after Chaminade)
15.Songs my Mother taught me (after Dvořák)
16.Spanish Dance
17.Syncopation
もちろんクライスラーの小品集なんかも美しい仕上がり。輸入盤ですが2～3日で届きます。
③モーツァルト／ブラームス：クラリネット五重奏曲
ちなみにメジャーレーベルとしては（多分）唯一Sonyに残したこの録音が。
当たり前すぎますが、扱いはメインでもソロでもないし、メインはクラリネット、というのが残念だけど、それでなくても楽しめます。
やっぱり美しい、というか流麗と言うか、醸し出すものがステキ。
という感じかしら。
その後、実は知り合いのお子さんが所属する船橋の小学校に来訪、TV撮影もいつの間にか行われていましたｗ。神出鬼没過ぎるよ。
TV放映された後の画像を見て「あ！Daniel Gaedeだ！」と気付いた後には時すでに遅し。。。
『奇跡のレッスン』
「楽譜が物語に変わるとき 弦楽器 ダニエル・ゲーデ（ドイツ）」
【放送】2018年８月５日（日）NHK BS1
前編 よる10：00-10：50 後編 よる11：00-11：49
【講師】ダニエル・ゲーデ（元ウィーンフィルコンサートマスター）
http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/x/2018-08-05/11/30474/2549201/
これもまた、感動モノです。
と言うことで、また次回。
（2019年1月3日更新）
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