FUJIWARA, Hamao / 藤原浜雄 ~ 元・読響の小さな巨人

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藤原 浜雄(ふじわら はまお、1947年7月12日 – )は、神奈川県鎌倉市生まれのヴァイオリニスト。
1968年、桐朋学園大学を中退し、その後キジアーナ音楽院、ウィーン音楽アカデミーを経てジュリアード音楽院に入学し、ジョセフ・フックスに師事。1971年、エリザベート王妃国際音楽コンクールで第3位を受賞。1972年、ナタン・ミルシテインの代役としてロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、アメリカでオーケストラ・デビューを果たしたことで知られる。

読響の元ソロコンサートマスターであり米国から帰国した1992年から2012年の退団まで務めた。俺の師匠が若いころ、子供時代の彼と遊んでいたらしく、身長が昔から小さいがために「あぶちゃん」と呼ばれていた(らしい)。
たぶん日本のプロ桶のコンサートマスターとしては日本一巧いと思う。おそらく読響が呼べる程度のソリストであれば、彼のほうが圧倒的に巧いし、音楽がしっかりしている事は間違いない。かつて読響の定演でハチャトゥリアンのコンチェルトをソリストがドタキャンした際に彼が代弾きしたのだが、そりゃあもうソリストも真っ青の完璧な演奏を繰り広げたらしい。
かつて読響でバイトをしていた頃、よく桶の中でソロを弾いている場面に出くわしたが、余裕綽々と弾いていくさまにこれぞソロコンサートマスター、と思ったものである。音色は若干硬めでキラキラした音。とにかく圧倒的に巧い。ゲジゲジまゆ毛が特徴。

そんな彼が、読響のソロコンサートマスターとして終わりを迎えるころにR・シュトラウスの『英雄の生涯』でソロを弾くはずだったのが、東日本大震災でキャンセルになり、そのまま流れてしまった、という公演があったそう。3年越しに、元団員やら在京オケの首席が集まって一発オーケストラのソロ・コンサートマスターに藤原浜雄さんを担ぎ上げるという、なんか聞いているだけでジワジワ来る話があり、その公演の番宣がこれ。

音色は変わってなくて、ホントよかった。

行きたかったなぁ。

(2018年1月20日追記)

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