オーギュスタン・デュメイ(Augustin Dumay、1949年1月17日 – )は、フランス、パリ生まれのヴァイオリン奏者。じっくりと音楽に取り組む姿勢を見せ、活動は比較的地味だが、師事したアルテュール・グリュミオーを受け継ぐフランコ・ベルギー派(the Franco-Belgian violin school)の正統な後継者らしく、気品あるエレガントな演奏で高く評価されている。
ナタン・ミルシテインの演奏会をきっかけに3歳でヴァイオリンを開始、10歳でパリ音楽院に入学。13歳で卒業するという天才っぷり。14歳でモントルー音楽祭リサイタル開催し、シェリングとシゲティが聴いて高く評価するという流れに乗り。シェリングに推薦され、南米ツアー。帰国後、デュメイはミルシテインへの師事を許され、さらにアルテュール・グリュミオーのもとで4年間師事している。
このサイトを作成途中、少々ふざけて写真の下には「指名手配中!!この顔みたら110番!!」と記していた(ベタ)。
フランコ・ベルギー派の伝統を受け継ぐ、とされる。ここでフランコ・ベルギー派って何?と思いサイトを色々検索してみたものの意外や意外、誰も解説出来ていない。せいぜいヴィオッティからクロイツェル、ローデ辺りを通じてクライスラーやイザイ、グリュミュオーへと通じる流派、ってこと。
じゃあ「他とどう違うのよ」ちゅうと「???」なんである。
純粋で繊細、透明度の高い奏法と言われているが、奏法と云うよりはストラディヴァリウスの響きであったり、フランス語を母国語とする人々の歌い回しというか、雰囲気なんかを総称してフランコ・ベルギー派というのではないか。
たとえばウィーン奏法みたいなものと同じかな。要は日本の演歌におけるコブシとヴィブラートが他のそれと違うという。
いずれにせよグリュミュオーが師匠と云うことであるが、どっしりとした安定感のある極上の中庸とは違う、繊細で曲線的なイメージを持つ。曲線的、と言っても丸みがある、というのではなくまさに”曲線”的。ピアノのピリスとのソナタや室内楽を多く録音しており評価は高いと言われる。個人的にはシューマンのピアノ五重奏が一番のお気に入りである。優雅な匂いが感じられるからね。
[…] このフランコ・ベルギー楽派(the Franco-Belgian violin school)って何よ?についてはオーギュスタン・デュメイ(DUMAY, Augustin)のところでも書いたけれど、も少し詳し比べてみると、わんさか出てくる出てくるw。 […]
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